Extensionの概要
Extension機能とはソースストレージ1の録画データをターゲットストレージ2にコピーし、ソースストレージ上のコピー済み録画データを、メタデータのみを残したスタブファイルに変換します。3このスタブファイルのソースストレージ上のサイズは0Byteです。0Byteのスタブファイルのみがソースストレージにあるので物理領域を解放することになります。
Extensionを使用すれば例えば90日間録画を要求されるシステムであっても下図のようにソースストレージである、ローカルの小容量ディスクには3日間録画して、ターゲットストレージであるCloud Storageに87日間録画することも可能になります。
録画再生時の動作
Extensionによりスタブファイルになったデータであっても録画再生等のVMS操作により、スタブファイルにアクセスがあった場合はターゲットストレージから対象の録画データを書き戻し、ストレスなく録画を再生することができます。
コピー、スタブ化の契機
ソースストレージからターゲットストレージにコピーして、スタブファイルを作成する契機はあらかじめ設定で決めます。設定方法にはBy ageとBy sizeの二つがあります。
By age
対象となるファイルが設定された期間アクセスされない場合にコピーし、スタブファイル化します。
非アクセス期間は時間、日、週単位で設定できます。
By size
設定したソースストレージの使用済容量(%)を超えた場合にターゲットにコピーし、スタブファイルにします(例えば5TBのストレージで90%に設定した場合には使用済みが4.5TBを超えた場合にコピーし、スタブファイルにします)
設定の%を超え、かつ、最後にアクセスされてから最も時間が経っているファイルよりコピー、スタブファイルにします
- 通常はローカルのサーバー内ハードディスク、On-PremiseのNAS(Network Attached Storage)の場合が多いです。 ↩︎
- クラウドオブジェクトストレージ、他拠点のデータセンター内のストレージである場合が多いです。 ↩︎
- ソースストレージからターゲットストレージへのコピー後に、コピー済みのファイルからソースストレージ上にスタブファイルを生成し、元のファイルを削除する処理をスタブ化と呼びます。 ↩︎
YouTube: Extension機能の紹介
YouTube MIC Associates チャンネルでExtension機能の設定と動作を紹介しています。
ぜひご覧ください。
字幕を表示してご覧ください。
00:05 | 動画の概要説明 |
01:05 | Extensionの適用例 |
01:25 | Extensionの設定手順 |
02:20 | ソースとターゲットのストレージ割り当て |
04:05 | Extensionの起動 |
04:30 | Statistics機能の説明 |
05:23 | エクスプローラーへのアドイン機能の説明 |
06:20 | システムの動きを説明 |
00:05 | 動画の概要説明 |
01:31 | Extension起動前の状況説明 |
02:38 | Extension起動とその後の状況説明 |
05:20 | 録画再生の動作説明 |
06:15 | エクスプローラーへのアドイン機能によるファイル書き戻しの確認 |
上記の二つの動画内ではSurveillance Bridgeはシステム・ケイ社のSK VMSと連携して動作しています。
まとめ
ExtensionはSurveillance Bridgeの2つの主要な機能のうちの一つです。この機能を積極的に使用すればクラウドストレージと組み合わせて、小容量のローカルストレージで長期間録画のシステムを実現することができます。