Tiger Surveillance社のSurveillance Bridgeは2019年に最初のバージョンがリリースされた比較的あたらしく、かつ、ユニークな監視カメラ業界向けのソフトウェアで、以下のような機能を提供します。
- クラウドストレージ1をOn-Premiseの監視カメラシステムの拡張ストレージとして使用可能にするブリッジソフトウェアです
- NTFSで保存されている映像ファイルをクラウドオブジェクトストレージ上のファイルとして保存、同期をします
- クラウドストレージ以外のネットワークで接続可能なストレージに接続可能なので、複数のデータセンターにまたがるDisaster Recoveryを実現することが可能です
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Surveillance Bridgeは複数のVMS(Video Management Software:監視カメラシステム管理ソフトウェア)と同期して動作します。対応VMSはSurveillance Bridge対応VMSをご覧ください。
Surveillance Bridgeを実装することで対応VMSにDisaster RecoveryとExtensionの二つの機能を提供します。
Disaster Recover
Cloud Storage、ネットワークで接続可能なストレージに録画データをバックアップとして保存し、ソースストレージに障害が生じた際にバックアップしている録画データをリストアし、録画データの可用性を高めます。ネットワークで接続可能なストレージにも対応しているので複数のデータセンターにまたがるDisaster Recoveryを実現可能にします。
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Extension
Cloud Storage、ネットワークで接続可能なストレージに録画データをコピー後にコピー済みのデータをメタデータを残したスタブファイルにし、ソースストレージの物理領域を解放します。
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YouTube Surveillance Bridge紹介動画
本記事と連動した動画をYouTube MIC Associatesチャンネルにアップロードしています。この記事と合わせて閲覧するとより理解が深まると思います。
字幕を表示してご覧ください。
00:04 | Surveillance Bridgeはこんなお客様に最適です |
00:20 | Surveillance Bridgeの概要 |
00:42 | Disaster Recovery |
01:12 | Extension |
まとめ
Tiger Surveillance社のSurveillance Bridgeはこれまで困難であった録画データの冗長化による保全を実現します。
また、Surveillance Bridgeは録画データの保全を目的として「Disaster Recovery」機能のほかに、クラウドオブジェクトストレージをVMSに導入可能な「Extension」の機能を提供します。
- 対応クラウドストレージについては本ブログの記事「Surveillance Bridge対応クラウドストレージサービス」を参照してください。 ↩︎