Mac はクリエーティブな業務に携わる人々にとって不可欠なツールです。一方で、企業内のインフラはWindows クライア ントを前提に構築されています。結果的にMac で作業するワークグループとWindows で作業するワークグループはデーター共有という点で透過的と言えない状況があります。CLASTOR-FSLX ファイルサーバーはこのMac とWindows の見えない壁を取り除き、透過的なデータ共有を実現します。
クライアントが作成するファイルにはその作成日やアクセス権、フォント、タブなどの情報を収納する属性データが自動的に付けられます。Mac OSとWindows OSそれぞれが持つ固有の属性データは、相手のOSからは理解できないデータが含まれる場合があります。CLASTOR-FSLXはOSごとに異なる属性データをサーバー内の共通スペースに保存し、相互に互換性を持たせます。WindowsクライアントやMacクライアントがAFPやSMBプロトコルでファイルを読み込む際、それぞれが理解可能な属性データをデータ本体に付属させ、その違いを吸収します。
印刷業界で使用される数十テラのファイルサーバーには通常数億個のフォルダー、ファイルオブジェクトが存在します。この膨大な量のオブジェクトの中から、一つのファイルを探し出すのは数分を超える検索時間がかかり、作業者の業務負担になります。CLASTOR-FSXLにはSearchエンジンが実装されています。CLASTOR-Searchはプライベートネットワーク内のどこからでもブラウザーを介して、ファイル、フォルダーを一瞬で検索し、共有フォルダー内の場所を表示します。
グループとメンバーユーザーに対し、共有フォルダーごとにアクセス権を設定することができます。このアクセス権設定により、データへの不要なアクセスを防ぎ、ファイルサーバーのセキュリティを保障します。更に、ドメイン内にActive Directoryがある場合、AD/DCにCLASTOR-FSLXを連携させることで、Winodwsクライアントのみならず、Macクライアントもファイルサーバーにシングルサインオンでログインし、アクセスすることが可能になります。
CLASTOR-FSLX-BKは、CLASTOR-FSLXファイルサーバーの同一機能を装備した上で、バックアップサーバーとして稼働します。ファイルサーバーのデータを毎日フルバックアップし、必要な日数分をバックアップサーバーに保存します。長期間のプロジェクトなどで、個別のファイル更新の遷移が日付ごとに確認できますので、データをさかのぼって確認したい場合などに便利です。ファイルサーバーに万一の障害が発生した場合、直ちに前日のバックアップを後悔し、事業を継続することが可能です。
CALSTOR-FSLXの共有ストレージ内のデータを、専用の10ギガ・ビットネットワーク経由で、バックアップサーバー内の当日の日付フォルダーにフルイメージでコピーします。バックアップデータにアクセス権を持つユーザは、バックアップデータをリストアーすること無く、過去の日付のデータに即座にアクセスすることが可能です。
実際には、日付フォルダーには当日の差分と前日データのリンク情報のみが保存されるため、ストレージの容量消費は抑えられます。
日付フォルダー内のストレージスペースは、バックアップが終了するとリード・オンリーに設定されるため、データが改ざんされることはありません。また、全データに対して、管理者権限のあるユーザーのみアクセスが可能になります。
更に、バックアップサーバーとファイルサーバーは相互にそのボリュームをマウントすることなく、暗号化されたSSHを介して日常のバックアップを実行しますので、バックアップサーバーに対する不要なアクセスを回避することができます。
ファイルサーバー障害やマルウェアーにより共有ボリュームにアクセスできなくなった場合には、CLASTOR-FSLX-BKを代替ファイルサーバーとして、直前のバックアップデータから業務を継続することが可能です。