Tiger BRIDGEはTiger POOLを含むローカルストレージと,他のローカルストレージ,NAS,クラウドオブジェクトストレージとを階層化させ,一連の仮想ストレージスペースを構成します。ローカルストレージに保存されたデータはユーザーが設定したポリシーによって,第二の階層のストレージに複製されます。
また,必要に応じ,ディレクトリー上ではそのデーターは存在しますが,複製済みのデータをローカルディスクから削除しストレージの空き容量を拡張することが可能です。
Tiger BRIDGEはハイパフォーマンスで,安全,かつ,フレキシブルなソフトウエアコネクターとして,貴社のWindowsサーバーにインストールすることで,on-premiseのストレージを第一階層のストレージとし,第二階層のストレージをクラウド上のオブジェクトストレージとして設定することで,二つのストレージを透過的に一体したストレージスペースにすることができます。
クラウドストレージはon-premiseストレージ内のデータのリプリケーション,オーバーフロー領域として使用できる他,地球規模で複数のon-premiseサーバー間のデータ共有を可能にします。
Tiering : 高性能、小容量で高価なSSD Flash Arrayと、比較的安価で大容量のHDD搭載RAID装置をTiger Bridgeにより階層化(Tier)することにより、AFAストレージの有効利用が可能になります。
一定期間アクセスの無いデータは次のアクセスまで自動的にHDD RAID装置に移動し、AFAボリュームの空き容量を確保することが可能です。
Replication : Tiger BRIDGEはポリシーにより、指定されたデータが、指定された期間更新されない場合、そのデータをNASやクラウドストレージに複製します。
複製データの転送はストレージへの新たなアクセスが無く、データの転送が10MB/秒の場合に随時実行されますので、バックアップ時間を考慮する必要はありません。
Space Reclaim : Tiger BRIDGEはデータが第二階層ストレージに複製された場合、そのデータの元の位置を指すスタブファイルを代わりに置く設定が可能です。スタブファイルは第一階層ストレージのディレクトリー上では元のデータとして表示されますが、実際はスタブファイルに置き換えられ、元データが占有していた場所は新たなデータのアローケーション用に開放されます。
元データがアクセスされる場合、第二階層から直ちに第一階層にコピーされ、アクセスが可能になります。大容量データの場合、データが転送中でも、アプリケーションの指定した場所からデータを読み出すことがでいます。
Tiger BRIDGEは,NTFSファイルシステムをそのままサポートしますので、使用中のWindows サーバーにインストールされば、ローカルのファイルシステムを初期化することなく、他のストレージと階層化構成により容量を拡張することが可能です。 Tiger BRIDGEのTier(階層化)構成では、Tiger STORE、Tiger POOL、および、ローカルのNTFSボリュームをプライマリーとして、また、別のローカルディスク、NASボリューム、または、Cloud上のオブジェクトストレージをセカンダリーとして、一元のネームスペースとして構成されます。設定されたポリシーに基づきプライマリーボリューム上のデータは自動的にセカンダリーに複製されます。
Tiger BRIDGEは広く多様なセカンダリーストレージを選択することが可能です。Tiger STOREや、Tiger POOLで構成された共有ボリュームは勿論のこと、Windows NTFSファイルシステムをTierのプライマリー、または、セカンダリーストレージとして使うことが可能です。
また、SMBプロトコルをサポートする全てのディバイスをTiger BRIDGEのセカンダリーストレージとして使用可能な他,IBM社,Qualstar社のテープライブラリーもセカンダリーデバイスとして使用可能です。
更に,以下のクラウドストレージを簡単にセカンダリーストレージとして構成することができます。
Tiger Bridgeの設定項目でSpace Reclaimが選択された場合,設定ポリシーに従ってプライマリーストレージのデータをセカンダリーストレージに複製し,更に,複製されたデータはStab Fileと呼ばれるポインターを残し,プライマリーストレージから削除します。このSpace Reclaim機能により,プライマリーストレージから複製済みのデータが削除されることにより,新たな空きスペースを確保することが可能になります。
更に,Stab Fileはディレクトリー上ではファイルが存在したロケーションにそのまま残され,ユーザー,アプリケーションがそのファイルをオープンすると,セカンダリーストレージからStab Fileの位置に呼び戻され,開くことができます。
Space Reclaimの設定ポリシーは管理者に有効なストレージ管理手段を提供します。例えば,プライマリーストレージの使用率が75%に達したら,設定ポリシーに基づき,例えば,アクセスが12週間されていなファイルをセカンダリーにリプリケートし,Stab Fileと入れ替わりに,プライマリーストレージからデーターを削除するこができます。また,これらのユーザー設定に基づかない場合も,マニュアルでデータを複製,削除することが可能です。
Tiger Bridgeはパーシャルリトリーブをサポートします。Smart Retrieval Engineはユーザーや,アプリケーションがあるファイルの特定な位置にアクセスする場合で,そのファイルがStab Fileに置き換えられている場合でも,その特定位置からデータを読み込むことを可能にします。この機能は,例えばStab File化された大容量の映像ファイルを読み込む場合に,編集者は全部のデータを読み込む前に,必要な箇所からの編集を実行できます。また,Stab File化された大容量映像を全データの読み込みを待たずに再生することが可能です。
データのブロックを転送する他のクラウドゲートウエイソリューションとは異なり,Tiger Bridgeはファイルを転送します。即ち,同じファイルやフォルダー構造をそのクラウド内に構築されたサーバーからローカルディスクの様にアクセスすることができます。幾つもの仮想コンピュータからデータを同時にアクセスできますので,例えば,顔認証,トランスコーディング,ビッグデータ解析や,その他のコンピュータパワーを必要とするアプリケーションに対応するために,現行のシステムを変更することなく,簡単に最適な環境を構築することができます。
Tiger BRIDGEはポリシーベースで保存されるべき貴重なデータのバックアップを行います。ポリシーには以下の様なモードが選択可能です。
以上の他,Data Life Cycle ポリシーに関しては,更に細い設定が可能です。
フォレスト、ドメイン内のActive DirectoryにTiger BRIDGEを組み込むのは簡単です。Tiger BRIDGEはNTFSファイルシステムをサポートファイルシステムにしています。その結果、ファイルシステムに設定されたACLは透過的にTiger BRIDGEが管理するストレージにも適用されます。
Tiger BRIDGEは既存のファイルサーバーのストレージを他のストレージを第二階層のターゲットとして、簡単に拡張することが可能です。
ターゲットストレージは他のローカルストレージ、SMB共有ボリューム、クラウドオブジェクトストレージ、更に、LTOライブラリーも可能です。
ローカルボリューム間で第一階層,第二階層を構成する場合,AFA(All Flash Array)と従来のHDDベースのアレー装置を使用すると高速SSDティアリングストレージが構成できます。アクセスの高いデータは常にAFAに保存され、アクセスの少ないデータはHDD Arrayに保存されますが、一旦ファイルへのリクエストがある場合、AFA-HDD Array間のIOスピードでデータはAFA側に呼び出されますので、高価なAFAのROIを限りなく実現することが可能です。
Tiger BRIDGEはローカル単一ファイルシステムや,プールボリュームを第一階層にし,様々なターゲットストレージに論理的に拡張することができます。
Tiger BRIDGEは第二階層のストレージとして、Amazon S3やMicrosoft Azure Blobのオブジェクトストレージをターゲットにすることで地球規模でのソリューションを構成することが可能になります。
以上の仕様以外の場合は、弊社技術営業までお問合せください。: メールで問い合わせ。
ソースボリューム(第一階層ストレージ)の要求事項
Tiger BRIDGEは、既にコンピュータにマウントされ、稼働しているNTFSボリュームで、リードライトが認可されているボリュームをサポートします。
ターゲットストレージ(第一階層ストレージ)の要求事項
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